比較的少ない費用でお墓が建てられるとして人気の都立霊園ですが、申し込み資格が細かく決められていることをご存じでしょうか。当選後に「えっ!?」ということにならないよう、今回は、都立霊園の申し込み資格について見ていきましょう。
当選したのに失格?
「使用料や年間管理費が安い」「都内およびその周辺にあってお参りがしやすい」「運営母体が東京都なので安心」といった理由から、人気の高い都立霊園。毎年一回、7月に行われる利用募集には、応募が殺到します。
その数、なんと募集数の平均7倍にもおよぶという“狭き門”。何年も毎年欠かさず応募しているけれど、なかなか当選しないという方もめずらしくありません。
都立霊園の利用には資格が必要
そんな中、ついにめでたく当選し、喜んだのもつかの間、その後の手続きの段階になって「都立霊園申し込み資格の要件を充たしていない」という理由で、失格となってしまう方がいらっしゃいます。
都立霊園の場合、申し込み資格の審査は抽選結果が出た後になるため、資格要件が不足していることに気づかないまま応募している方も多く、こうした形での失格者は毎年いらっしゃるようです。
何年も時間と手間をさいて、やっと当選した末に失格というのでは、あまりに残念です。こうしたことにならないよう、都立霊園に応募する前に、まずは申し込み資格をしっかり確認してみましょう。
都立霊園の申し込み資格
都立霊園の申し込み資格は、各霊園や施設によって少しずつ異なりますが、もっとも基本的な要件としては次のようになっています。
一般埋蔵施設、立体埋蔵施設、長期収蔵施設
- 5年以上継続して、東京都内に居住していること(八柱霊園の場合は松戸市でも可)
- 納めたいご遺骨があり、そのご遺骨にとっての親族であること
- そのご遺骨における祭祀の主宰者であること
なお、“祭祀の主宰者”とは、「葬儀で喪主となった」「法事の際に施主をつとめた」「役所へ死亡届提出、または火葬申請をした」のいずれかを行った方とされています。
合葬埋蔵施設
【遺骨申込】
- 3年以上継続して、東京都内に居住していること(八柱霊園の場合は松戸市でも可)
- 納めたいご遺骨があること(親族でなくても可)
- そのご遺骨における祭祀の主宰者であること
【遺骨生前申込】(すでに遺骨があって、生前申し込みも一緒に行う場合)
- 生前申し込み者全員が3年以上継続して、東京都内に居住していること(八柱霊園の場合は松戸市でも可)
- 納めたいご遺骨があり、生前申し込み者がそのご遺骨と親子・夫婦・兄弟姉妹の関係であること
【生前申込】
生前申し込み者全員が3年以上継続して、東京都内に居住していること(八柱霊園の場合は松戸市でも可)
施設ごとに申し込み資格の確認を
施設ごとのさらに詳細な申し込み資格については、都立霊園の公式サイトや、6月下旬に都内の各市町村窓口などにて配布される資料でご確認いただけます。
都立霊園をご希望で、ご自身が申し込み資格要件を充たしているかどうかご心配な場合は、ぜひメモリアルサービスまでご相談ください。また、都立霊園への申し込み手続きの代行も無料にて承っておりますので、どうぞお気軽にご利用くださいませ。