都立霊園への納骨の流れ

都立霊園 納骨

都立霊園の概要

都立霊園はその名の通り東京都が管理・運営している霊園です。都内8ヶ所(八柱霊園のみ千葉県松戸市)に点在し、広い敷地と草木に囲まれた穏やかな雰囲気が特徴となっています。

メリットとして、東京都が管理しているので運営に関しては安定している点、都内の他の民営霊園や寺院墓地に比べると費用が安上がりな点が挙げられます。また、利用者が多いため霊園周辺には石材店が多く、申し込みに関する相談も気軽に出来るので安心感があります。宗教によって制約を受けることはないので、宗派を気にしたりする必要はありません。ただしデメリットとして、申し込みの受付期間が限られている点、立地区画によっては園内の移動が困難という点があります。

申し込みにあたっての条件

都立霊園は非常に人気が高いため、申し込みに際して「東京都に継続して3年以上住んでいる」ことが申し込み条件として設けられています。

都立霊園へ納骨する流れ

実際に都立霊園へ納骨するにはどのような手順を踏めばいいのでしょうか?

ここではその大まかな流れを解説していきます。

希望の都立霊園を決める

まずは希望する都立霊園を決めましょう。自宅からの距離、交通アクセス、敷地面積、園内の雰囲気など、様々な要素があります。特に、実際に訪れた時に感じる印象などは重要です。自分に合った都立霊園を選んでください。

入園募集へ申し込む

例年、5月下旬から募集が広報され、7月上旬から中旬にかけてが申し込み期間となっています。情報を見逃さないようにしましょう。記載漏れや2重申し込みにもご注意を。

抽選発表

都立霊園はその人気ゆえに入園希望者が殺到するため、毎年抽選を行っています。抽選は8月下旬ごろに行われ、次の日にはホームページに結果が載ります。無事に当選を果たした方は次の手続きへ進みます。

審査・料金支払い

当選した方は、戸籍謄本などを管理事務局へ送り、書類審査を通過しなければなりません。審査を通過したら、都立霊園に使用料・管理料を支払います。

使用許可証交付・納骨手続き

使用料・管理料の入金が確認されれば、都立霊園から使用許可証が交付されます。その後、霊園窓口で納骨手続きを行います。納骨が可能な遺骨は、原則として使用者の親族(配偶者、6親等内の親族、3親等内の姻族)のものだけです。親族でない方の遺骨を納骨したい場合は、別途「確認書」などを提出する必要があります。

納骨手続きには以下の書類が必要です。

自宅に遺骨がある場合

・東京都霊園使用許可証

・火葬許可証

他の墓所から都立霊園へ改葬する場合

・東京都霊園使用許可証

・改葬許可証

申込遺骨については申請許可が下りた日から3年以内に納骨することになっています。また、都立霊園の埋蔵施設・収蔵施設に納骨できるのは火葬した遺骨のみです。土葬されている遺骨を改葬する場合は、必ず火葬しましょう。

墓所の建立

納骨をするためには「お墓」が必要です。石材店に依頼し、墓石を建てましょう。都立霊園の場合は利用者が多いため、越境トラブルも起きる可能性があります。使用手引きの規定に従い、柵を設置するなどして対応しましょう。

納骨式

都立霊園にお墓を建てて諸々の準備が出来れば、いよいよ納骨式です。日程を決め、開眼供養の法要を済ませたら、後は納骨するだけです。

納骨までの道のりは長い

いかがでしたか?都立霊園へ納骨するまでの流れがご理解いただけましたか? 都立霊園と民営霊園の最も異なる点は、納骨が完了するまでの時間です。年に1度の募集に応募者が殺到するため、入園が決まるまでにどうしても時間がかかってしまいます。都立霊園に納骨をお考えの方は余裕をもって申し込みましょう。

  • FaceBook
  • twitter
  • Pocket
  • Line

TOPへ戻る