家のシンボルマークとして、お墓に使われる家紋。家紋はお墓を建てる際に、入れるべきなのでしょうか?今回は、お墓と家紋の歴史を紐解きながら、お墓に家紋を入れるべきか見ていきましょう。
家紋とは
家紋とは、それぞれの家のシンボルマークとして使われる図柄のこと。家紋の種類は、基本的な図柄だけで400種類あるといわれ、基本形から形を変えたものを含めると、6,000種類にものぼります。家紋をお墓に入れる際は、灯篭や家紋台などに入れることが多く、お墓のオリジナリティを表現するために使われています。
お墓に家紋を入れるのはいつから?
家紋は、源平の時代から使われています。そのため、家紋の歴史は古いですが、お墓に家紋を入れるようになったのは比較的新しく、江戸時代初期から(1590年代~)。
その時代でもお墓に家紋が使われることはごく一部に限られ、幕末期(1850年代~)でも約3割程度でした。家紋が爆発的に増えたのは明治以降になってからで、現在でも多くのお墓に使われています。
家紋を入れるのは家のシンボルを残すため
お墓に家紋を入れるのは、家のシンボルを後世に残すため。また、シンプルな図柄が用いられる家紋は、手軽に家のオリジナリティを表現するのに最適とされ、多くの人に広まりました。基本的な家紋の図柄に手を加え、自分の家だけのオリジナル家紋を作るなど、アレンジする楽しさも魅力のひとつです。
家紋はお墓に入れるべきなの?
お墓に家紋は入れるべきなのでしょうか。現在でも広く親しまれている家紋ですが、お墓に家紋を入れなければならないといった決まりはありません。
あくまでも個人の自由であって、お墓に家紋を入れないという場面も多くみられます。また、家の家紋がどれかわからないといったケースも多く、家紋へのこだわりは個人の裁量で判断してよいでしょう。
家紋の代わりに好きな図案や花を
最近のお墓に多いのは、家紋を入れる代わりに、自分の好きな図案や花をお墓に入れるケース。こうした動きは、「お墓もより個性をいかした形にしたい」という希望から増えてきており、お墓選びの幅も広がっています。
また、故人が生前に描いた絵をお墓に刻むなど、新しいお墓の形も。さまざまな選択肢のなかから、故人と家族の希望に沿ったお墓を選んでみましょう。
家紋がわからない場合はどうするの?
最後に、家紋を入れたいけど、家の家紋がわからない場合はどうすれよいのでしょうか。この場合は、「同姓の家紋を使う」、「妻方の家紋を使う」といった方法が考えられます。また、「新しく家の家紋を作る」という方法もあるので、家族と相談して、一番よい方法を検討してみましょう。
選択肢の中から希望にあった形を
お墓に家紋を入れるかどうかは、個人や家族の裁量に任されています。家のシンボルとして家紋を使うケースや、好きな図案や花をお墓に刻むなど、さまざまな選択肢の中から希望にあった形を選ぶようにしましょう。
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