法要の準備や各種の手続きなど、葬儀の後にしなければならないことは想像以上にたくさんあります。葬儀が終わった後、いつまでに何をすればよいのか知っておけば、もしもの時に焦らずに対応することができます。
葬儀後すぐにやらなければならないこと
葬儀の後、急いでやらなければならないのが各種の事務手続きです。とくに行政への届出は10~14日程度と、期間が短く設定されているものが多いのです。
14日以内に必要な手続き
- 世帯主変更届
- 介護保険資格喪失届
- 国民健康保険資格喪失届
- 後期高齢者医療資格喪失届
上記は14日以内に届出なければなりません。葬式前は準備で忙しく後回しにしていたという方も、葬式後には速やかに提出しましょう。
・年金受給権者死亡届
10日以内の届出が必要です。国民年金の場合は14日以内となりますが、やはり期間が短いので葬儀後すぐに届出ましょう。
できるだけ早く済ませるべき手続き
ほかにも携帯電話の解約や保険の請求のように、期限の有無に関わらず葬儀後できる限り早くに済ませておいたほうがよい手続きがあります。
・故人がしていた契約の解除や名義変更
不動産・火災保険・自動車・公共料金・通信関係・クレジットカード・銀行口座など、葬儀後確認しなければならない契約は多岐に渡ります。特に水道代や電気代など口座引落としのものは、解除や名義変更をしない限り勝手に引落とされてしまうので、早めに契約内容を見直しましょう。
・請求できるお金の確認
葬儀後さまざまな請求や申告が必要になります。給与や弔慰金・退職金等の清算・生命保険・遺族年金・死亡一時金(国民年金)・葬祭費(国民健康保険)などです。こちらから請求しなければ支給されないので要注意です。
四十九日法要までにやるべきこと
事務手続き以外にも、葬儀の後にやらなければならないことは山積みです。一つの区切りである四十九日法要までにやるべきことには、次のようなものがあります。
- 葬儀社への精算
- 初七日法要
- 香典返しの準備
- 本位牌の手配
- 供養準備
- 四十九日法要の連絡
とくに供養準備については供養の方法がたくさんあるので、時間がかかることがあります。手元供養や分骨、散骨、樹木葬、自然葬など色々な形の供養があり、お墓や霊園・仏壇の用意など、決めてもすぐには準備が整わないものもあります。葬儀後四十九日法要までにはお骨の行き先を決めておきましょう。
四十九日法要以降でやるべきこと
四十九日法要後にはやるべきことは少なくなっていきますが、まったくなくなるというわけではなく、以下のようなやるべきことが残っています。
- 遺産・相続に関する手続き
- 遺品の整理
- 初盆
- 喪中はがき
- 一回忌法要
気をつけなければならないのが期限が定められている相続です。相続を放棄する場合は3ヶ月以内、遺産相続をした場合は10ヶ月以内に相続税を申告・納税しなければなりません。したがって葬儀後~四十九日法要前後には行っておきましょう。
葬儀後は期限が定められていることから一つずつ
葬儀の準備に始まり休むまもなく、葬儀後にも次から次へとやらなくてはならないことが迫ってきます。事前に何をするべきかを確認しておき、葬儀後は期限が迫っているものから優先的に処理していきましょう。
そのなかでも霊園やお墓選びにお困りでしたら、お墓選びのサポートを行っているメモリアルサービスにぜひご相談ください。