永代供養は、事情によりお墓を持つことができない場合などに、霊園やお寺に遺骨を納めて、そこの住職・僧侶が代わりに管理や供養を行ってくれる方法のことです。 では、永代供養にした場合は仏壇は持たなくてもいいのでしょうか?その疑問にお答えしていきましょう。
供養は何のために?
供養は三回忌や七回忌といったかたちで行われ、仏壇の前に故人の身内や親族が揃い、お経をあげてもらうのが一般的です。故人を思い出し、懐かしみ、慈しむことで、その方に対しての尊敬や感謝の念を抱きます。
もし、あなたが死んでしまった後、このように時々でもいいから自分のことを思い出してもらうと嬉しいと思いませんか?供養はそんなふうに故人に喜んでもらうために行うものともいえます。
供養は誰が行う?
では、故人の供養は誰が行うのでしょうか?これはもちろん、その方の身内、さらには子孫が行う場合がほとんどです。しかし、子供がいない、墓地を持つことができないなど、何らかの理由でこの先の子孫が供養を行えない場合もでてくるかもしれません。
永代供養では、このように何らかの理由で供養ができないといった事態を避けることができます。その方法は霊園やお寺によって異なるため、直接相談してみましょう。
しかし、永代供養を行ったからといって、故人に縁のある方が生きているうちにすべての供養をお寺に任せるというのはちょっと悲しいと思いませんか?縁のある方が供養を行うのが本来のかたちです。
位牌、仏壇は残しましょう
このような理由から、永代供養をお願いしたからといって、位牌や仏壇を持たなくていいということにはなりません。できれば、毎朝毎晩、故人を偲び感謝を述べる気持ちは大切です。
日頃の感謝の気持ちが伝われば、ご先祖様も喜び、きっとあなたにもご先祖様の御加護が訪れることでしょう。永代供養を行ったからといって、まったく供養をしなくてもよいということではありません。
そのためにも、位牌や仏壇は残しておきましょう。仏壇を構えることが難しい場合、位牌だけでも問題ありません。大切なのは故人に対しての尊敬と感謝の念を持つことなのです。
永代供養でも気持ちが大切
もしあなたが最愛の人を残して死んでしまったら、心配で仕方なくなるのではないでしょうか。つまり、故人、さらにはご先祖様は常にあなたのことを心配して見守っているのです。
だからこそ、逆にあなたの方から故人を、そしてご先祖様を敬う気持ちを現すことが必要なのです。永代供養をしているからといって、その気持を放棄してしまったら、故人は浮かばれません。ぜひ、その気持ちを抱くためにも、位牌や仏壇を備えてみましょう。
メモリアルサービスでは、そんな永代供養に関してのご相談も承っています。実情にあった供養の方法についてもアドバイスしていますので、お気軽にご相談下さい。