近年、故人を祀る形として増えている「永代供養」。その種類と特徴を事前に知っておくことで、いざというときに慌てずに選ぶことができます。今回は、永代供養の種類や特徴についてまとめました。
屋内型の永代供養墓
遺骨を建物の中に収納する種類のひとつ。多くの遺骨が一つの建物に置かれることがほとんどで、一度に永代供養を行います。一般的に見る納骨堂がこの種類になります。
利便性の良い場所にあることや屋内が快適に保たれているのが利点ですが、大人数でのお参りやお供え物に制限があることも考えておくとよいでしょう。また、屋内型は主に3種類に分けられます。
1.ロッカー型
ロッカー式の棚に骨壷を納め、お参りをする際は管理者から骨壷を出してもらいお参りします。
2.霊廟型
仏壇の下に骨壷を収めます。各々に分かれているため、お供え品を個別に置くことができるのがメリット。
3.棚型
仏壇は設けずに棚だけが設置されており、比較的安くて使用しやすいという特徴があります。
屋外型の永代供養墓
外にある合同墓に遺骨を納める形式。通常のお墓参りのようにお参りできますが天候に左右されやすいうえ、大型のため利便性のよくない場所にあることが多いことも考慮に入れるとよいでしょう。屋外型は主に4種類に分けられます。
1.墳陵型
前方後円型などの形の墳陵の下に合同で骨壷を納める方法で、骨壷を安置せずに遺骨をあけてしまう合祀型もあります。
2.納骨塔型
石材でできた塔のモニュメントの下に骨壷を納めるため、集合安置型で個別に墓石を管理する必要はありません。
3.納骨壇型
大型の石材でできた骨壷を納める棚を備えた形式であり、個別に骨壷を安置できる個別安置型になります。
4.墓石安置型
従来のような個別のお墓をもちつつお寺に永代供養をお願いします。永代供養と一般のお墓の両方の利点を持ち合わせています。
遺体の安置方法について
遺骨の収納は3つの方法があります。安置法別に特徴をみていきましょう。
集合安置型
他の故人の方と共通の棚に安置される形式です。個別のお参りができないデメリットはありますが、費用は個別安置型よりも安くなることが多いでしょう。
個別安置型
遺骨を別々に安置するので、自分が目的とする遺骨に対してお参りできるのが特徴。ただし、永代供養といっても期限が決まっているのがほとんどですので、期限が過ぎると合同安置へと移すことになります。一般的に集合安置型よりも費用が高くなるのが特徴です。
合祀型
遺骨を骨壷から出して、墓地内にあけてしまうため、別の故人の方と遺骨が混ざってしまい、遺骨を復元するのは困難となります。一般的に、費用は低めに設定されています。
永代供養を考えるなら
このように、永代供養にはさまざまな種類がありますので、これからどのように供養していくのか、また費用との兼ね合いでどの種類を選ぶのか、考えることは多いでしょう。そんなときこそ、永代供養についての知識が豊富な専門家にご相談するといいでしょう。
メモリアルサービスでは、永代供養についてのご相談を承っています。まずは具体的に、どのような種類があるのかを見せてもらいながら選ぶことをおすすめします。