永代供養は、事情がありお墓などを持てない場合に、お寺や霊園が代わりに法要の時に供養を行ってくれる制度です。では、永代供養を行うと、お参りは不要なのでしょうか、それともお参りは行ったほうがいいのでしょうか?
お参りは何のために行うのか
永代供養をする、しないの前に、どうして私たちはお墓へのお参りや供養といったことをおこなうのでしょうか。お参りや供養というのは遺族が亡くなった方への感謝の気持ちを伝える場なのです。
特に、◯回忌というように行われる供養は、日常生活の中で忘れがちな故人への気持ちを思い出させてくれる行事とも言えます。感謝の気持ちを故人へ伝えることで、ご先祖様への感謝の気持ちを思い出させることにもつながります。
永代供養のお参り
お参りの本来の目的を考えると、永代供養をお願いしているからといってお参りをしなくてもよい、ということにはつながりません。
永代供養は、何らかの理由でこの先故人の法要をとり行うことができない場合に、遺族に変わって行ってくれるというだけのことです。
ご遺族の方がまだ生きているうちは、故人を偲び感謝の気持ちを伝える意味でも、できるだけお参りに行くことをおすすめします。だだし、以下の点をしっかりと確認しておきましょう。
宗派によってやり方が異なる
永代供養は、収められているお寺の宗派によって考え方が異なります。そのため、お参りに行ったときでもお供え物がいるのか、その作法はどうなのかをきちんとお寺に尋ねておくことが必要です。
また、どのタイミングでお参りに行くと良いのかも確認しておいたほうがよいでしょう。基本的には命日、春と秋のお彼岸、お盆といったタイミングが考えられますが、中には年に一回や月に一回、合同での法要を行うところもあります。
公営か、民営か
永代供養をお願いしたところが、公営の霊園なのか民営、いわゆるお寺なのかによってもお参りの仕方は異なります。公営の場合、お供え物やお布施は不要な場合が多いですが、お寺の場合はお布施が必要となる場合もあります。
いつまで供養してくれるか
永代供養といっても、遺骨を永遠に同じ所に安置してくれるのか、それとも期間が決められているのかが異なります。永代供養だからといって、全てが永遠に遺骨が残されているわけではありません。これは費用によって段階を決めているところもあります。
大事なのは気持ち
それぞれの宗派や霊園によって、お参りの方法やタイミングが異なるので事前にしっかりと確認して、できるだけお参りには行くとよいでしょう。大事なのは、故人への感謝を伝える、その気持ち。その気持こそが一番の供養になります。
メモリアルサービスでは、このように複雑に思える供養やお参りの方法についてもアドバイスを行っています。永代供養はどのようにすればいいのか、悩んだら一度お気軽にメモリアルサービスへご相談下さい。