葬儀後のお礼の仕方やマナーについて、意外と知らないことが多いもの。葬儀を手伝ってくださった方や参列してくださった方へのお礼で礼儀を欠くことのないように、事前にポイントを押さえておきましょう。
葬儀後に忘れてはいけないお礼
喪主は、葬儀の翌日から葬儀でお世話になった方々にお礼のあいさつ回りを行います。受付や案内係など遺族以外の方でお手伝いいただいた方に加え、弔辞をしていただいた方にはお礼が必要となります。
このような場合、葬儀がつつがなく終了した後に、喪主が出向いて感謝の気持ちを伝えます。お世話になった近所の方や町内会の代表などにも喪主が出向いてお礼を述べます。
時期としては葬儀後1週間以内にあいさつに伺いましょう。また、葬儀直後のあいさつ回りは、なるべく喪服か地味な平服を着用したほうがよいでしょう。普段着でも問題はありませんが、あまり華美なものは避け、アクセサリーなどをたくさんつけるのもNG。
お礼やあいさつ回りをするときのマナー
喪主は、葬儀が終了したあともやるべきことがたくさんあります。各家庭の環境によってはさまざまな状況があると思いますが、ここでは、さしあたっての基本的なお礼の仕方についてまとめてみました。
故人の勤務先へのあいさつ
故人が在職中であった場合は、会社に出向いて葬儀でお世話になった人や直属の上司にお礼を述べます。あいさつに出向く前に、電話で連絡をしておき、必要な手続きについても事前に確認しておきましょう。
寺院などの宗教者へのお礼
葬儀の会場としてお寺や教会などを使わせていただいた場合はこちらにもお礼が必要。葬儀の翌日、遅くとも翌々日までにはお礼のあいさつに出向きます。
葬儀の謝礼は、葬儀当日に渡すか、渡していないときは持参します。謝礼は規定料金を設けているところもありますので、その場合は規定の料金を包みます。規定料金がなく、決めにくい場合は、直接相談してみるのがよいでしょう。
香典返し
香典の半分から3分の1のお返しが一般的です。香典返しは喪明けに行うのがもともとの形でしたが、現在は当日返しといって葬儀の当日に一律の金額で香典返しをすることが多くなってきました。香典返しの品は、後に残らない消耗品がよいとされています。
弔電・供花をいただいた方へのお礼
弔問にはみえず、弔電をいただいた方には、忘れずにお礼状を出しましょう。また、葬儀でお世話になった人で、遠方に住んでいて直接出向くことのできない場合も、お礼状を出します。感謝の気持ちが伝わるように、丁寧に書くことが大切です。
葬儀後のお礼やあいさつ回りはなるべく早めに
お礼のあいさつを先延ばしにしてしまうと、タイミングを失い、結局何もしないなんてことも。お礼はなるべく日が浅いうちに済ませましょう。とくにご近所の方々にお世話になった場合は、その後の近所づきあいにも影響してくるためきちんとお礼をしておくことが重要。
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