お墓を建てるときにかかる費用は、墓石費用のほかに永代使用料(土地代)があります。では、土地代の相場はいくらぐらいなのでしょうか?土地代のあれこれをまとめました。
お墓の永代使用料(土地代)
お墓の購入にかかる費用は、主に以下の3つに分けられます。
- 永代使用料
- 墓石費用
- 管理費
管理費はお墓の維持費なので、購入後も払い続けないといけません。永代使用料と墓石費用は、お墓を建てたときだけ払います。
永代所有権について
墓地は、宗教法人や自治体などの運営母体が所有しており、その墓地の一画をお墓として使う権利が「永代所有権」です。この永代所有権を得るためは、永代使用料を支払わなければなりません。遺骨を埋葬できるのは法律で認められた墓地だけなので、この永代所有権がないとお墓を建てることはできません。
“永代”というのは、永久という意味ではありません。お墓を継承する人がいなくなってしまうと、永代使用権を失ってしまいます。
不動産との違い
永代使用権は、土地を“使う権利”です。“持つ権利”ではありません。不動産ではないので、消費税や相続税は課税されないという特徴があります。
お墓の土地代はなぜ変わる?
お墓の土地代は、一般の土地と同じように場所によって価格が異なります。では、お墓の土地代は何に左右されるのでしょうか?
墓地の種類
墓地は、運営母体によって主に3種類があります。
- 自治体の公営墓地
- 宗教法人の寺院墓地
- 民間の民営墓地
檀家や信徒以外のために宗教法人が運営する、民営墓地もあります。土地代が安いのが公営墓地で、管理費も安め。ただ、公営墓地は募集していない時期がありますし、競争率は高め。
立地
一般の土地と同じで、立地のよい墓地ほど土地代が高くなります。地方よりも都市のほうが高いですし、アクセスや周辺環境の良い土地も高くなります。立地の良い墓地は人気があるので、早めに空きがなくなってしまうことも。
広さ
区画の広さによっても、土地代は変わります。土地が広いほど、墓石や外柵に使う石の量が増えるので、土地代以外の費用も高くなるでしょう。
お墓の種類
お寺が供養してくれる永代供養墓や、樹木が墓標の樹木葬など、近年は新しいタイプのお墓が増えています。これらのお墓は、土地代が一般のお墓よりも安く設定されている点が特徴です。
関東の土地代の相場
土地代は価格の幅が広いのですが、全国平均は70万円前後。全国で一番高いのが東京都で、23区はさらに相場が高くなります。たとえば、港区にある都立青山霊園は、1.6平方メートルで480万円。東京23区の墓地は土地代が高くなるので、小さめの区画で売られていることがほとんどです。
東京都は、23区以外でも平均は100万円を超えます。関東で次に高いのは神奈川県ですが、平均は100万円には届きません。東京以外の墓地になると、1.0平方メートル以上の区画が増えます。
土地代以外のことも考える
お墓の土地代がどう設定されているかは、立地などの理由があります。土地代の安さだけにこだわってしまうと、お墓を建てた後に後悔してしまうかもしれません。墓地を見学して、値段以外のことも判断材料にして決めましょう。
メモリアルサービスは、お客様にとってベストの墓地探しをサポートさせていただきます。墓地選びにお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。