墓石の価格
お墓を建てる際に発生する費用は、大きくいうと、墓石費用、永代使用料、管理費の3つになります。
厳密にいうと、他にもあるでしょうが、目安としてはこの3つです。寄付やお礼など支払が発生するものはここでは省きます。
墓石費用
一般的には墓石の本体価格、外柵費用、施工費で墓石建立の値段が決まります。
墓石本体の価格の基準としては、石の種類、石の使用量、石の加工費、施工費用となります。
石の種類
日本のお墓でよく使われている石種を、コスト(星が多いほど高い)・耐久性・人気の5段階評価で表しています。 近年は、国内産出量の減少などの理由から、輸入石材の占める割合が全体の約半分に及んでいます。 石質が均一でキズ・ムラのない粘りのある石がよいとされていますが、原産国や石質によって値段もばらばらです。なかでも日本産の庵治石は最高級品とされ、目の細かさでも価値が変わります。
日本の石
古くから日本のお墓に使われてきた国産石材
中国の石
コスト重視。今最も使われている中国石材
インドの石
最上級品質。耐久性抜群のインド石材
石の使用料
墓所の広さやお墓のデザインにより、石を使う量が多くなれば、当然墓石費用(価格)も上がります。
墓石の加工費
細かい手のこんだ細工や加工の多いデザインの墓石は高価になります。
施工費
きれいに整備された霊園より隣接道路や、墓域内の参道の狭い寺院墓地の方が施工費がかかるなど、おおよそ4つのポイントできまります。(平地以外の山間部・傾斜地・遠距離・運搬用の重機など)
永代使用料
永代使用料とはお墓となる土地を使用する権利を得るための費用のことをいいます。一般によくいう「墓地を買う」とは違い、墓地の所有者である寺院・霊園と永代使用権を取得する契約を結ぶことを指します。 不動産と違って、土地を所有する権利を買う事ではありません。 つまり、その土地を永代にわたって墓地として使用する権利を購入するということなのです。 また、改葬などにより管理側に権利を返還しても永代使用料は戻りませんし、永代使用権を転貸したり転売することもできません。 東京23区では0.8m²以下の区画が多く、0.25m²というこじんまりとした区画もあります。東京23区以外の地域では0.8m²以上の広さが多く、千葉県では1.5m²前後が、一般的な区画になっています。区画が広くなればなるほど、石材を使用する量が多くなり、総額では高くなってしまう場合もありますのでご注意ください。 永代使用料は、安い順に公営→民営→寺院といわれておりますが、公営霊園での墓地面積は大きな区画での販売が比較的多く、狭い土地の購入をお考えの場合は、1m²以下でも販売されている民営霊園のほうが予算内で購入できることもあります。
承継者がいなくなってしまったり、長期間にわたり、管理費が未納だったため、権利失効してしまった場合や、お墓を移転するため、墓地を返還する場合、基本的には永代使用料は戻ってきません。霊園のほとんどは永代使用料を返還しないと墓地使用規則に定めているからです。 墓地によって規定が異なりますので、詳しくはメモリアルサービスまでお問い合わせください。
管理費
管理費とは主に墓地の維持・管理に必要な費用です。墓地の清掃・水道設備・参道整備・駐車場・緑地や管理棟など、墓域全体の運営・管理に使用されます。「墓石費用」や「永代使用料」は購入時に支払うだけですが、管理費は毎年支払う義務が生じます。
一般的に墓地の管理費は、永代使用権を取得した時点から発生するので、墓石の設置が済んでいない場合でも支払わなければなりません。また、管理費の未払いが続いた場合、墓地使用権を失効する場合もございますのでご注意ください。
管理費は、公営霊園では一律。民営霊園は多少高くなりますが、霊園によっても金額に差があります。
一般的に、都市型霊園のほうが郊外型霊園よりも高額で、永代使用料が高い霊園ほど、管理費も高めに設定されていることが多いです。
永代使用料+墓石価格ご購入平均価格について
200万円未満が約6割と半数以上を占める
永代使用料と、工事費用を含む墓石価格のトータル費用を総合的に見ると、消費者の購買動向はどの価格帯にも偏りすぎていません。
最も多い割合を示したのは100万円以上150万未満の25%、次いで150万円以上200万円未満22%であり、これに100万円未満の15%を合わせると200万円以上未満の購買層が全体の6割を占めています。このことから低価格の墓所・墓石を購買する傾向が高いことがわかります。一方で、300万円以上の購買層は12%となり、中には2000万円以上の購入者もいるなど、消費者の意識の多様化が見て取れます。
永代使用料の平均価格ついて
100万円未満が77%と前回に比べ減少
永代使用料は50万円未満が43%、50万円以上100万円未満が34%であり、100万円未満を合計すると全体の77%となっています。前回調査時の100万円未満の割合が84%だったことを考えると、ここ数年の傾向としては100万円以上の永代使用料の割合が増えてきていることがわかります。
また、都道府県別の平均価格を見比べてみると、東京都は100万円を超える結果となり、地域によっても使用料金の違いがあることがわかります。
墓石の平均価格について
200万円未満が85%
100万円未満が36%と一番大きな割合を示し、次いで30%の100万円以上150万円未満、19%の150万円以上200万円未満となっています。前回調査時は79%だった200万円未満が85%と上昇していることから、墓石価格は減少傾向にあるといえます。永代使用料に上昇傾向が見られる中、対照的な結果となっています。墓地面積の縮小、安価な墓石の使用に加え、お墓に対する意識の変化や業界内の価格競争によって、墓石価格は今後も値下げが続くと思われます。しかしながら、300万円以上のご購者様も確実に存在しているため、景気の変動や消費税引き上げの有無に左右されず、お墓には納得するだけの費用をかけたいというお客様が一定数存在することは特筆すべき点です。
区画面積の平均値について
2m²未満が74%
区画面積について、最も多くの割合を占めたのは1〜2m²の45%、次いで1m²未満が30%と小規模区画面積の墓所の割合が再度増加する結果となりました。
最後に
初めてお墓を御探しの方にとって、最も気になる点であり、お客様からよくいただくご質問は、総額の価格の目安や相場です。
ただ、墓石の値段や建墓の総額が決定するまでには、さまざまな要素があります。
すべてのお客様の要望や予算が同じである事はございません。
私どもメモリアルサービスは、すべてのお客さまへ、希望に沿った形の墓所をご提案いたします。